野生動物であるハクビシンが天井裏に住み着くと、夜中の騒音や悪臭、糞尿による深刻な被害が発生します。
とくにハクビシンは夜行性で、人間が眠る時間帯に活発に活動するため、生活の質が著しく低下してしまうことも珍しくありません。天井裏で物音がする、糞尿の臭いがする、などの兆候があれば注意が必要です。
こうした被害を抑えるための方法は数多くありますが、その中でも「音を使った対策」は、物理的接触を避けられるうえに設置も比較的簡単で、近年注目を集めています。
特に近年では、スマートフォンを活用したアプリや、YouTubeで利用できる撃退音など、一般家庭でも導入しやすい方法が増えてきました。
この記事では、ハクビシンが嫌がる音の種類、効果的な使い方、超音波やアプリの選び方、さらには実際に音を使って撃退に成功した体験談までを詳しく紹介します。これからハクビシン対策を始めたい方にも、すでに対策中で効果に悩んでいる方にも役立つ内容となっています。
記事のポイント4つ
- ハクビシンが嫌がる音や鳴き声の特徴を紹介
- 超音波アプリやYouTube活用法も解説
- 匂いと音を組み合わせた効果的な撃退方法も紹介
- 体験談を交えて駆除のリアルを伝える
ハクビシン駆除に使える音の種類とその効果

ハクビシンが嫌がる音はどんな音ですか?
ハクビシンは非常に耳が良く、わずかな音にも敏感に反応する習性があります。
これは彼らが外敵から身を守るために発達させてきた感覚であり、そのため、普段の生活環境が静かな分、突発的な音や人工的な音に対して強いストレスを感じやすいといわれています。
特に、自然界ではあまり聞こえないような人工的な高音や、人間や天敵の存在を想起させる音が苦手です。
以下のような音は、ハクビシンを追い払うために効果的であると報告されています。
- 高周波の金属音や打撃音(例:金属棒を叩く音)
- 犬の吠える声や猛禽類の鳴き声(タカ、フクロウなど)
- パチパチとした火のはぜるような音(焚き火や電気火花の音に似たもの)
- 工事現場の機械音、モーター音、ブザー音などの人工的なノイズ
これらの音は、ハクビシンに「ここは安全ではない」「敵が近くにいる」と思わせる効果があります。また、突発的な音に対しては特に警戒する傾向があり、定期的に音の種類やタイミングを変えて流すことで効果が持続しやすくなります。
さらに、夜行性であるハクビシンは、暗くて静かな時間帯に活動するため、音による威嚇は夜間に行うのが最も効果的です。例えば、午後9時から午前4時ごろまでの間に定期的に音を流すことで、彼らの行動パターンに直接干渉し、自然とその場を離れさせることができます。
また、これらの音を屋内で使用する際は、隣接する住戸や家族への影響も考慮し、音量や再生時間の管理を徹底することが重要です。スピーカーを使用する場合には、音が広がりやすい方向や壁面の反響も意識するとより効果が高まります。
ハクビシンが嫌いな鳴き声とその理由
動物の鳴き声の中でも、ハクビシンが特に嫌がるのは以下のようなものです。
- 犬の吠え声:天敵と認識するため強い警戒心を抱く。特に大型犬の低く響く吠え声は、ハクビシンにとって強い脅威となります。
- フクロウやタカの鳴き声:空から襲われる恐怖心を刺激する。これらの猛禽類は自然界での天敵であり、鳴き声だけでもストレスを感じることがあります。
- 人間の怒鳴り声:人間の存在を強く意識させる。特に男性の低くて大きな声は、威嚇効果が高いとされています。
これらの音は、ハクビシンにとって「ここは危険な場所だ」と認識させ、侵入や巣作りの意欲を削ぐ効果があります。
また、鳴き声に音の変化や不規則さが加わることで、さらに不快感を増すとされています。たとえば、連続した鳴き声や断続的な吠え声を流すことで、ハクビシンが警戒する時間を引き延ばすことができます。
さらに、実際の動物の鳴き声を録音した音源や、YouTubeにある撃退用の音声動画などを利用すると、よりリアルで効果的な対策が可能です。音声のボリュームや再生タイミングを工夫し、日替わりで異なる鳴き声を流すこともおすすめです。
このように、ハクビシンの本能的な恐怖心を刺激する音を活用することで、比較的手軽に侵入を防ぐことが可能となります。
ハクビシンが嫌がる超音波の特徴とは?

超音波とは、人間の耳では聞き取れない高周波数の音波(一般的に20kHz以上)を指します。
この音は、ハクビシンのような聴覚が優れている動物にとっては非常に強い不快感やストレスを引き起こします。特に30~60kHzの範囲の周波数が、ハクビシンに対して効果的であることが多くの実験や現場の声からも確認されています。
ハクビシンが嫌がる超音波は、単に周波数が高ければ良いというわけではなく、持続性や変化性も重要な要素となります。
たとえば、一定時間ごとに周波数が自動で切り替わるタイプや、不規則なパターンで鳴動する装置は、ハクビシンが慣れてしまうのを防ぐ効果があります。また、連続音よりも断続的に出力される方が、より強い警戒心を与える傾向があります。
さらに、効果的な超音波装置には以下のような機能が備わっていることが理想的です。
- 周波数の可変式:ハクビシンの慣れを防ぎ、長期使用にも対応できる
- センサーによる動体検知:無駄な作動を抑え、必要なタイミングでのみ音を出す
- 音と光を組み合わせた撃退:視覚と聴覚の両方に刺激を与えることで追い出し効果を高める
- 防水・耐候性:屋外設置でも長期間使用できる構造
このような装置を活用することで、ハクビシンの侵入リスクを大幅に下げることができます。重要なのは、「ただ超音波を出すだけではなく、ハクビシンの習性や行動パターンに合わせて使う」という視点です。
ハクビシン駆除におすすめの撃退音とは?
実際に市販されているハクビシン用の撃退機器には、以下のような音を出す機能が備わっています。
- 高周波ノイズ(40kHz前後):人間には聞こえにくいが、ハクビシンには非常に不快な刺激となり、接近を防ぎます。
- 猛禽類の鳴き声(タカ、フクロウなど):自然界での天敵の声を再現し、危険を感じさせて追い払う効果があります。
- 人間の叫び声や威嚇音:人間の存在を強く意識させることで、住処に適さない環境だと判断させます。
これらの音をただ流すだけでなく、数時間ごとに音を変化させてランダムに再生することがポイントです。
ハクビシンは学習能力があるため、同じ音に慣れてしまうと効果が薄れてしまいます。よって、再生パターンにバリエーションを持たせることが非常に重要です。
さらに、音のボリュームや方向性にも注意が必要です。屋根裏や壁内部など、音がこもりやすい場所では、反響しやすいスピーカーを設置すると効果が向上します。また、撃退音と併用して光や匂いによる刺激を加えることで、相乗効果を発揮することも期待できます。
撃退音を流す時間帯としては、ハクビシンが最も活発になる夜20時から早朝5時までの間が理想的です。この時間帯に集中して音を流すことで、行動パターンに強く干渉し、居心地の悪さを感じさせて離れさせることができます。
加えて、数日にわたり継続して音を流すことで、ハクビシンの居住意思を断念させる確率も高くなります。
なお、集合住宅や密集地で使用する場合は、周囲への騒音にも十分配慮しましょう。適切な音量設定や、音の向きを調整することで、トラブルを回避しながら効果的な対策が可能となります。
ハクビシン駆除音の実例と効果的な活用法

ハクビシン駆除に使える超音波アプリの選び方
スマートフォンの普及により、超音波を発生させるアプリが多数登場しています。
こうしたアプリは無料または低価格で手軽に導入できるため、まず試してみたいという方にとって非常に便利なツールです。ただし、すべてのアプリが十分な効果を発揮するわけではなく、選び方にはいくつかの注意点があります。
アプリを選ぶ際には、以下のポイントをチェックすることが重要です。
- 周波数の設定が自由にできる(30kHz以上):ハクビシンに効果的な範囲の周波数が選べるか確認しましょう。
- 連続再生やタイマー機能がある:夜間に自動で音を出し続けられると便利です。
- 動作中に広告が表示されないもの:広告が入ると途中で音が途切れることがあり、効果が下がる恐れがあります。
- バックグラウンド再生に対応している:スマートフォンを閉じても音が出続けるかどうか確認しましょう。
特に「Animal Repeller」や「Pest Reject」などは、ユーザーからの評価が高く、操作もシンプルで初心者でも使いやすいアプリです。これらのアプリは実際に害獣被害が多い地域でも広く使われており、成功事例も多数報告されています。
ただし、スマホ本体のスピーカーでは超音波の出力に限界があるため、外部スピーカーやBluetoothスピーカーと併用することで、より広範囲に音を届けられます。とくに屋根裏や天井裏など、音が届きにくい場所に設置する際には、指向性のあるスピーカーを選ぶと効果的です。
また、アプリ単体では効果が薄い場合もあるため、他の対策(匂い、光、物理的封鎖など)と組み合わせることで、ハクビシンに「この場所は安全ではない」と感じさせることができます。アプリはあくまでツールの一つとして捉え、状況に応じて柔軟に運用していくことが重要です。
YouTubeで見つかるハクビシン撃退用の音とは?
YouTubeでも「ハクビシン 撃退 音」や「害獣 駆除 音」などのキーワードで検索すると、多くの関連動画がヒットします。
これらの動画は、誰でも手軽にアクセスできることから、害獣駆除の第一歩として活用されることが増えています。特にハクビシン対策を初めて行う方にとっては、導入しやすく実践的な方法と言えるでしょう。
実際に再生されている撃退音には、以下のようなバリエーションがあります。
- 猛禽類の鳴き声を延々ループさせた動画:タカやフクロウの鳴き声は自然界での天敵として認識されやすく、長時間流すことでハクビシンの警戒心を強く刺激します。
- 高周波ノイズを長時間再生する動画:人間には不快に感じない高周波のノイズが、ハクビシンには強烈なストレス源となり、接近を防ぎます。
- 駆除業者が使用するサンプル音:実際の現場で使われている本格的な音源であり、信頼性の高いコンテンツとして人気があります。
- 複数の撃退音をミックスした動画:ランダムに変化する音でハクビシンの慣れを防ぐ構成がされています。
これらの動画を使用する際には、夜間に外部スピーカーを使って、一定の音量を維持しながら再生することが重要なポイントです。特にBluetoothスピーカーや防水スピーカーなどを使えば、屋外でも安心して設置できます。動画の再生時間が長いものを選べば、タイマーなどを使わずに一晩中流し続けることも可能です。
また、動画のURLをブックマークに保存しておけば、ハクビシンの再侵入が疑われたときにも素早く対応できるのが利点です。いくつかの動画を日替わりで流すなど、「慣れさせない工夫」も成功の鍵になります。
YouTubeの活用は、コストをかけずに今すぐ試せる方法として非常に優れていますが、他の対策と組み合わせて使用することで、より高い効果が期待できます。
ハクビシンに効果があるとされる超音波の周波数

効果があるとされる周波数は一般的に30kHz〜60kHzの範囲とされていますが、ハクビシンは個体差によって音への反応に差があるため、一つの周波数だけに頼らず、複数の周波数を組み合わせて使用することが重要です。
音への慣れを防ぎ、継続的な駆除効果を得るためには、ランダム性や変動性を持たせることが推奨されます。
以下は代表的な周波数帯の特徴と、その効果の目安です。
- 30kHz:低めの周波数で、比較的広い範囲に届く。ハクビシンがあまり強く反応しない場合もあるが、他の動物(ネズミやアライグマ)などにも一定の効果がある。
- 40〜45kHz:多くの市販の超音波駆除器がこの帯域を採用しており、ハクビシンに対する効果が安定している。特に中音域での不快感を与えるとされ、持続的な再生が効果的。
- 60kHz以上:より高い周波数で短時間でも強い刺激を与える。ただし音が直進性を持つため、遮蔽物があると届きにくい。狭い場所での使用に向いている。
さらに、機種によっては20kHz〜100kHzまでカバーしているものもあり、自動で周波数を切り替えるタイプは特に効果が高いといわれています。使用する環境(屋内/屋外)、設置位置、スピーカーの向きや反響の有無などによっても効果は変動します。
また、音だけでなく、同時にLEDフラッシュや振動を併用できるタイプの超音波装置であれば、より強い撃退効果を期待できます。ハクビシンの警戒心を刺激し、住み着く前に追い払うための第一歩として、こうした多機能型の装置も選択肢に入れると良いでしょう。
動物が嫌がる音を出すアプリは本当に効く?
結論としては「条件次第で効果はある」というのが現実です。スマートフォンで使える害獣撃退アプリは便利で低コストですが、どの環境でも確実に成果が出るわけではありません。特に屋外での使用や、壁や天井など音を遮る構造物が多い場所では、音がうまく届かずに効果が発揮されにくくなる傾向があります。
しかし、以下のような条件を満たすことで、アプリであっても十分な効果を期待することができます。
- 音を反響させる閉鎖空間で使用する(屋根裏や物置など音がこもる場所が理想)
- ハクビシンの活動時間である夜間に合わせて再生する(特に午後8時〜午前4時の間)
- 匂いや光、物理的なバリアなど他の対策と併用することで相乗効果が得られる
- 外部スピーカーやBluetoothスピーカーを併用して音圧を強化し、広範囲に届ける
また、アプリを使う場合は、超音波の周波数が設定できる機能があるか、広告が途中で再生を妨げないか、バックグラウンド再生が可能かなど、細かい点も確認しておくとよいでしょう。これにより、実用的かつストレスなく使用することができます。
さらに、ハクビシンは音に慣れてしまうこともあるため、日によって異なる音を流す、再生時間に変化をつけるなどの工夫も重要です。
アプリはあくまで撃退対策の一手段と考え、「複合的に使う」ことが撃退成功のカギとなります。状況に応じて柔軟に対策を組み合わせていくことで、より高い効果が期待できるでしょう。
ハクビシンが嫌がる匂いと音を組み合わせた対策

音だけでは長期的な効果が続かないこともあります。
ハクビシンは一定の音に慣れてしまうことがあり、時間が経つにつれて再び戻ってきてしまう可能性も否定できません。
そこでおすすめなのが、匂いと音を併用したハイブリッド型の対策です。感覚を多角的に刺激することで、ハクビシンに「ここは居心地が悪い場所だ」と強く印象づけることができます。
具体的には、以下のような組み合わせが非常に効果的です。
- 木酢液+高周波音:木酢液はハクビシンが嫌がる刺激臭を持ち、そこに高周波の不快な音を加えることで、近づきにくい空間を作ります。
- ハッカ油スプレー+猛禽類の鳴き声:ハッカ油の清涼感のある香りもハクビシンには不快で、さらに天敵の鳴き声を合わせることで恐怖心をあおります。
- 市販の忌避剤+超音波装置:忌避剤による嗅覚刺激と、ランダムな周波数で鳴る超音波で、より強力な対策となります。
さらに、匂いと音の発生源を同じ場所に設置すると、ハクビシンはその場所に近づいた瞬間に複数の刺激を受けることになります。このような状況は彼らにとって非常にストレスが高く、短時間でその場から離れたくなる効果があるのです。
特に木酢液やハッカ油などは、人間やペットにも優しい天然素材で、安心して使用できるのが大きなメリットです。また、これらの素材はドラッグストアやホームセンター、ネットショップでも比較的安価に手に入るため、継続的な対策として導入しやすいのもポイントです。
このように、音と匂いをうまく組み合わせた対策は、効果の持続性を高め、再侵入のリスクを下げる上でも非常に有効です。特に一度ハクビシンを追い出した後の予防策としても、併用することで再発を防ぐことができるでしょう。
ハクビシンが天井裏で出す音の特徴と対処法
ハクビシンが住み着くと、以下のような音が天井裏から頻繁に聞こえるようになります。
こうした音は夜間に集中して発生することが多く、生活の中で大きなストレスとなるだけでなく、放置しておくと住宅の構造や衛生環境にも深刻な悪影響を及ぼします。
- ドスドスと重く響く足音(特に夜間に活発に活動するため、人の睡眠を妨げます)
- ガリガリと柱や断熱材をかじる音(ハクビシンは巣材を確保するために建材をかじることがあり、建物の劣化を早める原因になります)
- キュッキュッと鳴くような声(子育て中の場合、鳴き声の頻度や音量が増加し、家族全体に精神的負担を与えます)
- バタバタと何かが走り回るような物音(複数の個体が天井裏で移動している可能性があり、被害が拡大しているサインです)
これらの音を軽視して放置すると、断熱材の破損、配線の損傷、糞尿の蓄積によるカビの発生、そしてダニやノミといった害虫の発生など、健康被害に直結する問題が発生する可能性があります。また、天井板が落ちるほどに被害が拡大してしまう事例も報告されています。
そのため、天井裏から異常な音が聞こえた際には、まずスマートフォンなどで録音し、専門業者に音声を提示して状況を分析してもらうのが最も確実かつ迅速な対応です。音の種類や頻度から、ネズミやイタチとの違いを判断し、適切な対策につなげることができます。
音を使ったハクビシン駆除の注意点と失敗例

音による対策は比較的簡単で導入しやすい方法の一つですが、実際の現場では以下のような失敗例も数多く報告されています。これらの事例から学び、より効果的な対策を講じることが重要です。
- 同じ音を流し続けて慣れられてしまう:ハクビシンは学習能力があり、単調な音には次第に反応しなくなります。定期的に音の種類や周波数、鳴動パターンを変える工夫が必要です。
- 音が弱すぎて届かない:とくに広い屋根裏や障害物の多い空間では、スピーカーの出力や配置に注意しないと十分な効果が得られません。外部スピーカーの導入や、複数台の設置が有効です。
- アプリの広告で再生が止まる:無料アプリでは広告が突然表示され、肝心の音が中断されるケースがあります。バックグラウンド再生対応や広告無しの有料版を検討するのも一つの手です。
- 再生時間が短すぎて効果が持続しない:再生が30分や1時間で終了してしまうと、ハクビシンが戻ってくる可能性があります。長時間再生やループ再生ができる仕組みを整えましょう。
- 音の方向が悪く反響していない:壁や梁で音が吸収されやすい場所では、音の出る方向を調整し、効果的に反響するように設置する工夫が必要です。
こうしたトラブルを避けるには、複数の手段を併用し、定期的に対策内容を見直すことが非常に重要です。さらに、ハクビシンの反応を観察しながら、音や匂い、物理的遮断のバランスを調整していく柔軟さが求められます。
また、集合住宅や住宅密集地では、近隣住民とのトラブル回避のために音量や使用時間にも配慮が必要です。夜間の使用はとくに注意し、必要に応じて周囲に説明するなどの対応を心がけましょう。
音によるハクビシン対策を体験してわかったこと
筆者自身、実際に天井裏にハクビシンが侵入した経験があります。
ある日を境に、夜間になると天井から何やらゴソゴソと音がし始め、ドスンという足音やガリガリというかじるような音まで聞こえてくるようになりました。
最初はネズミかと思い込んでいましたが、音の大きさと重さから不安になり、スマートフォンで音を録音。その音源をもとに、地域の害獣駆除業者に相談したところ、ハクビシンの可能性が高いと判断されました。
【対策に使用したもの】
- 超音波発生器(40kHz):夜間に天井裏に向けて連続再生。周波数が可変できるタイプを選びました。
- フクロウの鳴き声のYouTube動画:Bluetoothスピーカーで流し、天敵の存在をアピール。
- 木酢液スプレー:におい対策と同時に嗅覚への不快刺激を狙い、天井裏の通気口付近に散布。
これらを1週間ほど、毎晩19時ごろから朝まで組み合わせて使用した結果、最初の数日間は物音が続いていたものの、徐々にその頻度と音量が減少していきました。最終的には約10日後には完全に音が消え、再び現れることはありませんでした。
その後も念のため、1週間に1度程度はYouTube音声の再生と木酢液のスプレーを継続していますが、今のところ被害の再発はなく、平穏な生活を取り戻すことができています。
ハクビシン駆除には音以外の方法も組み合わせるべき?

音だけでは限界がある場合、物理的な侵入防止と組み合わせるのが理想的です。
音による刺激で一時的にハクビシンを遠ざけたとしても、根本的な侵入口がそのままでは再び戻ってくる恐れがあります。そのため、音を活用しつつ、住宅自体の防御力を高めることが非常に重要です。
以下のような対策と音を併用すると、効果がより持続しやすくなります。
- 通気口や屋根裏の隙間をふさぐ:金網やパンチングボードなどを使って、侵入経路を物理的に遮断します。特に通風口や換気口、屋根瓦のわずかなすき間など、ハクビシンが通れそうなスペースは重点的にチェックしましょう。
- 糞尿の清掃と消毒を徹底する:ハクビシンは自分の臭いが残っている場所に再び戻ってくる習性があるため、臭いの元を取り除くことが再侵入の防止に直結します。清掃には防護マスクや手袋の使用をおすすめします。
- 市販の忌避スプレーを併用する:臭いや成分で近寄らせない工夫を追加することで、音と合わせて視覚・聴覚・嗅覚を同時に刺激することができます。
- 天井裏へのアクセスを遮断する:天井裏の入り口や壁の中を点検し、ハクビシンが侵入しないよう合板や金属板で閉鎖する方法も有効です。
これらの対策を施すことで、ハクビシンが「この家は安全に住めない」と判断し、別の場所を選ぶようになります。
また、侵入経路の特定や構造上の弱点については、害獣駆除に精通した専門業者に依頼するのが最も安心かつ確実です。プロの視点からのアドバイスを受けることで、対策の精度と効果が大幅に向上します。
ハクビシン駆除音の効果と選び方を総まとめ
ハクビシン駆除音は、選び方と使い方次第で高い効果を発揮します。
特にハクビシンは聴覚が発達しているため、適切な周波数や音の種類を選べば、接近を効果的に防げます。ここでは実践的なポイントを整理します。
- 高周波音や猛禽類の鳴き声が効果的:フクロウやタカなど天敵の鳴き声は、ハクビシンに強い警戒心を与えるため特に有効です。
- 超音波は30〜60kHzの範囲が有効:市販の超音波機器はこの帯域に対応しているものが多く、音の種類をランダムに変化させる機能があるとさらに効果的です。
- アプリやYouTubeも併用可能:無料で利用できるコンテンツが多く、手軽に取り入れられる利点があります。ただしスマートフォンのスピーカーでは音が届きにくいので外部スピーカーを併用しましょう。
- 音+匂い+物理的対策で効果倍増:音だけでなく、木酢液やハッカ油の匂い、侵入口の封鎖などを組み合わせることで長期的な効果が見込めます。
また、再生する時間帯を夜間に集中させることで、ハクビシンの生活リズムに干渉し、忌避効果をより高めることが可能です。再生タイマーやセンサー式機器を活用すると、手間なく効果的な撃退が行えます。
最後に:もし自力での対策が難しいと感じたら、早めに専門業者に相談しましょう。状況に応じた最適な方法を提案してくれるだけでなく、根本的な侵入経路の封鎖などもプロの手で確実に行ってくれます。放置することで被害が拡大するケースも少なくないため、早めの対応が重要です。